こんな時どうする?防災講習に参加して

先日、滋賀県建築士会の研修会に参加しました。
テーマは「『もしも』の時に備えよう 防災・減災のためにできること」。
滋賀県地域防災アドバイザーの方から、災害全般に関するお話を伺い、クイズやカードゲームを使った演習を行いました。


このような災害対応や防災対策を学ぶカードゲーム教材にはいくつか種類があるようですが
(私も今回初めて知りました!)
今回は、滋賀県独自に作られた「どっちにするカード」を使いました。
災害対応カードゲーム教材「クロスロード」 を参考に、女性をはじめ多様な人たちの立場・視点を取り入れて 作られたカードです。

このカード演習では、災害時に直面するであろう様々な場面で、私ならどうするか決めて、YES かNOで答えます。

例えばこんな場面が…。

「 大地震で自宅が損壊、あなたは避難所に行きますか?」
「小4の息子が避難所にゲームをもっていくけど、許しますか?」

その後、なぜYESを選んだのか・なぜNOを選んだのかを考えて、グループのみんなとシェアします。
さらにYESを選んだ場合の問題点・NOを選んだ場合の問題点についても話し合います。 


さてやってみた感想は…。
まずYES・NOを決めるのが難しい!全面的にYESのことばかりではないし、逆もまた然り。
そしてグループで共有した、YESを選んだ場合の問題点・NOを選んだ場合の問題点は、どの意見も共感できるし、なるほどと思わせられるものばかりでした。

結局、正解などないのだなと実感しました。

それに、いざ現実にこの状況に遭遇したときに、今日と同じ判断をするとは限りません。
その都度、その時の自分や周りの状況を見ながら判断していくんだろうなと想像しました。

だからやはり立ち戻るは自分自身。

私はどうしたいか、どう感じているのか、をまず自覚すること、
同時に、他の人はどう考えるのか?どう感じるのか?を知ること。

そう心がけたいなと思いました。


この演習は「個人か全体か」「個人か家族か」という問いも投げかけてくれたように感じます。

正解がなく、板挟みになったり白黒決めかねることは、災害時に限らず往々にして現れます。
でも何を選んだっていいのです。

だからこそ自分の本心を知ることが、納得感や安心につながるのではないでしょうか。

今回の演習で、気付いたことが2つあります。
まず、「自分の選択に自信を持てている」私がいること。
まっすぐ通った軸ができたようで、それがとても嬉しいと思いました。
そして、違う意見であっても、なぜそう思うのか知ることができると嬉しいんだ、ということ。

あなたならどう考えますか?


災害時の選択に正解がないように、家づくりや暮らしにも“どっちにする?”の迷いはつきものです。 
そんな時に一緒に整理する相談サービスをしています。
あなたのお役に立てれば嬉しいです。