「好みがバラバラで、家の雰囲気をどうまとめていいかわからない」というご相談を受けることがあります。
でも私はいつもこう答えます。
「それでも大丈夫です。好きなものは一見バラバラに見えても、不思議とまとまっていくものなんですよ」と。
実際、ごちゃごちゃしているのに“なんとなく落ち着く空間”ってありますよね。
それは、その人自身や家族を軸にして、バラバラな要素が自然とつながっているからだと思います。
人の中にはいろんな性質があって、それが個性を形づくります。
家族もまた、さまざまな個性が集まって、その家族らしさをつくっている。
空間も同じで、モノがその人や家族を表現してくれるのだと思います。
だから、好みがバラバラで迷うときには、もしかしたら——
- 本当は納得していないモノが混ざっている
- 「こうじゃなきゃ」と思い込んでいる価値観がある
- 好きなものを自分で受け入れきれていない
そんな理由があるのかもしれません。
そしてこれは、私自身にも当てはまります。
興味が散漫で、あれもこれも気になってしまうタイプ。
ひとつのことに没頭するけれど、すぐに他のものに興味が移ってしまうのも早い。
でも、それも私らしさ。
ごちゃごちゃもドタバタも、ぜんぶ私の「材料」。
そう思えば、いつか自然と“私らしいスタイル”へとつながっていく気がします。