「劣化」と「経年変化」

わが子はレゴの花が好き。
なぜなら「いつまでも枯れないから」と言う。

私は生花が好き。
いつか枯れてしまうけど、それも含めて咲いている間を楽しみたい。

年齢の違いだろうか。
生まれて数年のわが子と、人生折り返しの私と。

そんなことがあって、物の寿命について思いを巡らせた。

物質はいつかなくなる。
だけど、思い出や記憶は物質がなくなっても、誰かの心の中で生き続けるかもしれない。
だとしたら、本当に残るものは目に見えないものかもしれない。

では建築はどうだろう。

数十年でなくなってしまう建物もあれば
法隆寺のように、細かく手を入れて何世紀も残っている建物もある。

完成したときがピークで、あとは劣化するのが当たり前なのか。
それとも経年変化を味わえるのか。

古くなったらどんどん壊して新しく建て替えることを前提とするのか。
できるだけ長く残したいと考えるのか。

古びてきたら手を入れて、再び新品のように見せるのか。
それとも、くたびれてきてもお手入れしながら付き合っていくのか。自分の身体に向き合いながら歳を重ねていくように。

あなたはどちらを選びますか?